
A男さんは社員約30人の機械卸会社の2代目経営者です。経理を担当するA男さんの母親が体を壊したため、人材派遣会社に代わりの人材を派遣してもらうことにしました。
優秀な派遣社員を正社員に登用
会社にやって来た派遣社員B子さんは、優秀でした。A男さんの母親が電卓で計算していた業務を、効率的でミスが検証しやすい方法で業務ソフトを使って処理できるようにするなど、同社の経理業務をあっという間に改善しました。A男さんはとても優秀なB子さんを、派遣契約満了と同時に正社員として雇いました。
社員となったB子さんは、より多くの仕事を任されるようになりました。営業担当からの見積もり作成や顧客との連絡など、営業事務も一部兼ねるようになったのです。そして、業務が増えるに従って月の半分は、1~2時間の残業をするようになりました。
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特定社会保険労務士
大阪市出身。2015年、関西大学大学院法学研究科博士前期課程修了。現在、大阪大学大学院法学研究科博士後期課程在籍中(専攻:労働法)。01年、社会保険労務士資格を取得。会計事務所勤務などを経て06年4月独立開業。井寄事務所(大阪市中央区)代表。著書に『トラブルにならない 小さな会社の女性社員を雇うルール』(日本実業出版社)など。http://www.sr-iyori.com/
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