海外特派員リポート

東芝半導体買収で鴻海会長が勝利宣言する日はくるか

赤間清広・毎日新聞経済部記者
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液晶パネル工場の起工式でくわ入れをする鴻海精密工業の郭台銘会長(中央)と胡春華・広東省党委書記(右)=中国・広東省広州で2017年3月1日、赤間清広撮影
液晶パネル工場の起工式でくわ入れをする鴻海精密工業の郭台銘会長(中央)と胡春華・広東省党委書記(右)=中国・広東省広州で2017年3月1日、赤間清広撮影

 「広州では過去最大規模の投資になる」

 3月1日、中国南東部に位置する広東省広州市で開かれた新工場の起工式で、鴻海(ホンハイ)精密工業の郭台銘(かく・たいめい)会長は声を張り上げた。通称「テリー・ゴウ」と呼ばれる注目の人物である。

 鴻海の傘下企業が整備する液晶パネル工場の総投資額は610億元(約1兆円)。起工式には広東省トップで、将来の中国の指導者候補とも言われる胡春華・同省党委書記も駆けつけ、手放しでホンハイの誘致成功を喜んだ。

 起工式に注目したのは地元政府だけではない。国内外のメディア関係者もこぞって取材に訪れた。郭会長からどんな発言が飛び出すのかを確認するためだ。それほど郭会長はここ数年、産業界で多くの話題を振りまいてきた。

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赤間清広

毎日新聞経済部記者

 1974年、仙台市生まれ。宮城県の地元紙記者を経て2004年に毎日新聞社に入社。気仙沼通信部、仙台支局を経て06年から東京本社経済部。霞が関や日銀、民間企業などを担当し、16年4月から中国総局(北京)。20年秋に帰国後は財務省を担当しながら、面白い経済ニュースを発掘中。