決算発表の再延期(4)
決算発表の再延期を発表した翌3月15日、東芝は融資を受けている金融機関約100社を集めて説明会を開いた。巨額損失発覚後の金融機関への説明会は1月11日、2月15日に続いて3回目だ。月例行事のようになってきた。ただし、決算が2回も延期される異例な事態になっているため、金融機関の東芝に対する不信感は膨らんでいる。
東芝は金融機関から、総額約8000億円の融資を受けている。とくに三井住友銀行、みずほ銀行、三井住友信託銀行の融資残高が多く、「主力3行」と位置づけられている。そして、巨額損失の発生で東芝が債務超過に陥り、「財務制限条項」という融資契約の項目に抵触したため、金融機関側に即時全額返済を要求できる権利が生じている。
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長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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