記者会見で頭を下げるディー・エヌ・エーの南場智子会長(右)と守安功社長=2017年3月13日、長谷川直亮撮影
記者会見で頭を下げるディー・エヌ・エーの南場智子会長(右)と守安功社長=2017年3月13日、長谷川直亮撮影

IT・テクノロジーネットから読み解く経済・社会

DeNA第三者委が指摘した「永久ベンチャー」の弊害

まつもとあつし / ジャーナリスト

 医療情報サイトWELQ(ウェルク)など多くの傘下サイトでパクリ問題を起こしたIT大手DeNAは3月13日、第三者委員会の調査報告書を公表しました。約300ページのボリュームが話題になりましたが、筆者周辺のメディア関係者からは、今後のネットメディア運営に関する「良い資料だ」という声が上がっています。

 DeNAは、業務仲介サービスである「クラウドソーシング」でライターを募集し、他サイトの記事を参照させながら、いわゆるパクリや信ぴょう性に欠ける記事を大量生産していました。そして、検索エンジン・グーグルの検索結果をハック(乗っ取り)したことも批判されました。第三者委の調査報告書の内容をどう生かすかは、新体制となるDeNA次第です。今回は調査報告書のポイントを紹介します。

この記事は有料記事です。

残り2400文字(全文2736文字)

まつもとあつし

まつもとあつし

ジャーナリスト

ITベンチャー、出版社、広告代理店、映像会社などを経て、現職。ASCII.jp、ITmedia、ダ・ヴィンチなどに寄稿。著書に「知的生産の技術とセンス」(マイナビ/@mehoriとの共著)、「ソーシャルゲームのすごい仕組み」(アスキー新書)など。取材・執筆と並行して東京大学大学院博士課程でコンテンツやメディアの学際研究を進めている。