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ロボット214体と従業員7人が運営する「変なホテル」

石川温・ジャーナリスト
「変なホテル」フロントの恐竜ロボット
「変なホテル」フロントの恐竜ロボット

 リゾート施設、ハウステンボス(長崎県佐世保市)にある、日本初のロボットホテル「変なホテル」。2015年7月に開業し1年半が経過している。先日、1泊する機会を得たのだが、単なる「ロボットエンターテインメントホテル」と思いきや、徹底的にコストを削減した宿泊施設だということに驚かされた。

 「変なホテル」に入ると、出迎えてくれるのが、3体のロボットだ。恐竜が2体と女性の形をしたロボットがチェックイン業務を行ってくれる。恐竜にもかかわらず、日本語、英語、中国語、韓国語で流暢(りゅうちょう)にあいさつをしてくれる。宿泊客は、自分が使う言語をタッチパネルで選ぶ。すると、次からはその言語で話してくれるようになる。

 日本語の場合、名前は音声入力で対応する。筆者は「イシカワツツム」というちょっと珍しい名前なのだが、しっかりと「ツツム」の部分も聞き取ってくれた。予約者があらかじめ登録されているため、聞き取った名前とリストを照合しているのだろう。あとはサインをすればカードキーが発行される。

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ジャーナリスト

1975年、埼玉県生まれ。中央大学商学部を経て、98年、日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社。日経トレンディ編集部で、ヒット商品、クルマ、ホテルなどの取材を行ったのち、独立。キャリア、メーカー、コンテンツプロバイダーだけでなく、アップル、グーグル、マイクロソフトなどの海外取材、執筆活動を行う。テレビやラジオなどでのコメント出演も多い。メルマガ「スマホ業界新聞」を配信中。