東芝問題リポート

WH7000億円損失戦犯2人が狙う会長・社長復帰

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東芝の原子力事業の責任者だった志賀重範氏(左)とダニー・ロデリック氏
東芝の原子力事業の責任者だった志賀重範氏(左)とダニー・ロデリック氏

 2月14日、東芝の原発事業の最終責任者・志賀重範会長の辞任と、同氏が6月までの期限付きで東芝執行役になることが発表された。また、ウェスチングハウス会長のダニー・ロデリック氏は、エネルギー事業を担当する東芝の社内カンパニー社長を解職された。

 2人は、その直後から、自分たちの処遇をめぐって、驚きの行動をとったことが経済プレミア編集部の取材で明らかになる。志賀氏がウェスチングハウス会長になり、ロデリック氏が同社の社長兼最高経営責任者(CEO)になる方向で、指名委員会の手続きをするよう東芝に働きかけたのである。志賀氏がウェスチングハウス会長に復帰するには、まずウェスチングハウス取締役に就任する必要がある。

 志賀氏は、2010年7月から14年1月までウェスチングハウス会長を務めていた。ロデリック氏は会長就任前の12年9月から昨年6月まで社長兼CEOだった。会長、社長として重なる時期があり、2人でウェスチングハウスの経営にあたってきた。

 そのウェスチングハウスで7000億円もの損失が発生し、責任をとって2人は東芝の役職を外れた。その2人が当のウェスチングハウスの会長・社長コンビに復帰するというのは、常識ではありえないことだ。

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長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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