原発事業「2人の責任者」(5)
東芝会長を辞任し、執行役となった志賀重範氏と、社内カンパニー社長を解職されたダニー・ロデリック氏は、辞任、解職という2人の処遇が決まった2月14日以降、新たな動きに出た。
志賀氏がウェスチングハウス会長に復帰し、ロデリック氏が同社社長兼最高経営責任者(CEO)になる方向で東芝に働きかけたのである。この動きは、企業の内部統制という面からどういう意味を持つのか。
東芝は、子会社であるウェスチングハウスへの内部統制ができていないと指摘された。これは、原発建設にからんで7000億円もの巨額の損失がいきなり発生したこと、さらに、東芝の経営トップである綱川智社長に、損失が昨年12月中旬になって突然報告されたためだ。
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長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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