職場のトラブルどう防ぐ?

新入社員を「透明人間化」しない上司や先輩の役割は

井寄奈美・特定社会保険労務士
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 A男さんは昨年、従業員数約200人の小売業に入社した新卒社員の一人です。最初は会社の雰囲気になじめず、働き続ける自信を失いかけましたが、あることがきっかけで立ち直りました。きっかけを作ったのは同社2代目のB社長(40)でした。

活気あふれる会社に入った内向的な新卒社員

 同社は創業35年。先代のときは仕事が増えたり、退職者が出たりすると中途採用で社員を補充していました。しかし、B社長が就任した10年ほど前から新卒採用を始め、社員数を増やし、事業を拡大しました。新卒社員を育て、会社の方針をしっかりと身に着けてもらいたいという考えからでした。

 現在、社員の平均年齢は下がり、会社には活気があふれています。A男さんが出席した入社式では、同社の方…

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井寄奈美

特定社会保険労務士

大阪市出身。2015年、関西大学大学院法学研究科博士前期課程修了。現在、大阪大学大学院法学研究科博士後期課程在籍中(専攻:労働法)。01年、社会保険労務士資格を取得。会計事務所勤務などを経て06年4月独立開業。井寄事務所(大阪市中央区)代表。著書に『トラブルにならない 小さな会社の女性社員を雇うルール』(日本実業出版社)など。http://www.sr-iyori.com/