東芝問題リポート

「納得できない」東芝総会を欠席した前会長に批判続出

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手荷物検査を受けて臨時株主総会に向かう東芝の株主ら=2017年3月30日、長谷川直亮撮影
手荷物検査を受けて臨時株主総会に向かう東芝の株主ら=2017年3月30日、長谷川直亮撮影

 米ウェスチングハウスの破産申請から一夜明けた3月30日、千葉市美浜区の幕張メッセで、東芝の臨時株主総会が開かれた。総会の議案はただ一つ、半導体メモリー事業を分社化し売却する案件の承認だ。

 綱川智社長が社長就任後、初めて議長となり、損失が発生した経過と原因を説明し、謝罪した後、株主26人が質問に立った。この中で、巨額損失の責任を取って会長を辞任し、執行役に就いた志賀重範氏をめぐる質疑を紹介する。

 午前10時、壇上に綱川社長ら取締役・執行役39人が登壇し、株主総会開始が宣言された。冒頭、綱川社長は「執行役の志賀は、健康上の理由でやむなく欠席している」と述べ、経営陣のうち志賀氏だけが欠席していることを告げた。志賀氏について株主が質問したのは、総会が始まって1時間半たったころだった。質問は次の通りだった。

 「昨年6月の新体制発足で、かねて『灰色』といわれていた原子力担当の志賀さんを残して会長にしたのは非常に不思議だった。志賀さんは『何十基も原発を受注する』とずっと言ってきた。それを今さら『うまくいかない』と言うはずがない。人を代えなければいけなかった。それを『余人を持って代え難い』と強く薦めたのが社外取締役の小林さんだ。説明をお願いしたい」

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編集部

長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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