東芝問題リポート

「WH買収は誤りでなかった」と総括する東芝の超異様

編集部
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東芝の子会社ウェスチングハウスが建設を進めてきたボーグル原発=2016年5月、清水憲司撮影
東芝の子会社ウェスチングハウスが建設を進めてきたボーグル原発=2016年5月、清水憲司撮影

 ウェスチングハウス(WH)の巨額損失と破産申請で、東芝はどれだけの損失を被ったのか。最終的にはウェスチングハウスがどう再建するかで変わる。ここでは、最も簡単なやり方として、東芝の連結決算をどれだけ悪化させたかというアプローチで計算してみよう。

 東芝が3月29日に公表した2017年3月期決算見通しによると、最終(当期)損失が1兆100億円と見込まれている。東芝は巨額損失発覚前の時点で、最終利益1450億円を見込んでいた。そこから考えると、合計1兆1550億円だけ決算が悪化する。ざっくり言えば、これがウェスチングハウスによって今期、東芝が被る損失だ。

 東芝は1年前の16年3月期決算で、ウェスチングハウスにからむ損失約2500億円を処理した。これを加えると、2年間で約1兆4000億円の損失になる。

 2年前の15年3月末の東芝の自己資本は1兆840億円だった。それが17年3月末はマイナス6200億円になる見込みだ。自己資本は約1兆7000億円悪化しているが、その8割以上がウェスチングハウスによるものと考えられる。

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編集部

長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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