ウェスチングハウス破産(5)
ウェスチングハウスが破産申請した今、改めて注目されていることがある。それは同社が破産申請に追い込まれた、米原発建設で発生した巨額損失の本当の原因である。
東芝は巨額損失について、ウェスチングハウスが2015年12月に行った原発建設会社CB&Iストーン&ウェブスター(S&W)社の買収に原因があると一貫して説明してきた。
だが、この説明に対し、当初から大きな疑問が出されていた。買収後の1年間で7000億円もの損失が突然出てくるのはおかしい、という根本的な疑問だ。「買収で損失が出たのではなく、巨額損失を隠すための買収だったのではないか」といった指摘すらあった。
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長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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