職場のトラブルどう防ぐ?

スタッフを増やしたのに仕事が減らなかったのはなぜ

井寄奈美・特定社会保険労務士
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 A男さんは職員5人の税理士事務所所長です。繁忙期の職員の業務軽減のために増員し、少しでも業務を楽にしようとしたのですが、思わぬ結果を招いてしまいました。何が起こったのでしょうか。

職員の要望を聞き入れて増員

 税理士業務は、年末から3月までが繁忙期です。年末調整や確定申告の業務が集中するからです。特に確定申告の時期は、職員は連日の残業に加えて休日出勤して対応します。申告期限の3月15日直前は、みんなクタクタの状態でした。

 A男さんの事務所は規模が小さく、経営に余裕があるとはいえません。繁忙期以外は、職員5人でもさほど残…

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井寄奈美

特定社会保険労務士

大阪市出身。2015年、関西大学大学院法学研究科博士前期課程修了。現在、大阪大学大学院法学研究科博士後期課程在籍中(専攻:労働法)。01年、社会保険労務士資格を取得。会計事務所勤務などを経て06年4月独立開業。井寄事務所(大阪市中央区)代表。著書に『トラブルにならない 小さな会社の女性社員を雇うルール』(日本実業出版社)など。http://www.sr-iyori.com/