高齢化時代の相続税対策

がむしゃらに働いた会社会長が人生終盤に思うこと

広田龍介・税理士
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 K市に住むYさん(80)は、4人きょうだいの長男。高度成長期に友人と始めた金属加工の事業が成功し、苦しい時もあったが、ずっと業績を上げてきた。今では上場会社だ。

 経営者として会社を引っ張り、75歳の時、ようやく代表取締役から会長職になって、後継者に経営を引き継いだ。

 本当は、もう少し早く後継者を育て、ゆっくりしたかったYさんだが、子供のように育てた自分の会社を他人に任せられなかったようだ。後継者に任せなければならないと思うものの、気になって仕方がない。毎日会社に顔を出してしまう。

 そこで、思い切って休暇を取り、しばらく会社に顔を出さないことにした。

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広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。