
日本の現金の残高は2016年末に102.4兆円と過去最高に達した。国民1人当たり約81万円という計算になる。常時81万円の現金を家に置いている人はそう多くはいないので、どこか特定の人がもっと多額の現金をまとまって持っているということだ。
筆者の試算では、102.4兆円のうち43.2兆円が「タンス預金」だとみている。ここ数年、1万円札の発行残高の伸びが1000円札のそれを数%上回っている。1000円札でタンス預金をする人はいないので、この伸び率の差の積み上がりがタンス預金になっていると考えられる。
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