タンスにしまわれている現金がたくさん?
タンスにしまわれている現金がたくさん?

政治・経済経済プレミア・トピックス

「43兆円タンス預金」が今後も増え続ける理由

熊野英生 / 第一生命経済研究所 首席エコノミスト

 日本の現金の残高は2016年末に102.4兆円と過去最高に達した。国民1人当たり約81万円という計算になる。常時81万円の現金を家に置いている人はそう多くはいないので、どこか特定の人がもっと多額の現金をまとまって持っているということだ。

 筆者の試算では、102.4兆円のうち43.2兆円が「タンス預金」だとみている。ここ数年、1万円札の発行残高の伸びが1000円札のそれを数%上回っている。1000円札でタンス預金をする人はいないので、この伸び率の差の積み上がりがタンス預金になっていると考えられる。

この記事は有料記事です。

残り1531文字(全文1782文字)

熊野英生

熊野英生

第一生命経済研究所 首席エコノミスト

1967年山口県生まれ。横浜国立大学経済学部卒業。90年、日本銀行入行。調査統計局などを経て、2000年、第一生命経済研究所入社。11年4月から現職。専門は金融政策、財政政策、金融市場、経済統計。

イチ押しコラム

職場のトラブルどう防ぐ?

「部下の夫から連日クレーム」42歳女性上司の困惑

 A美さん(42)は、夫が院長を務めるクリニックの事務長を務めています。2カ月前から経理担当として働いているB子さん(33)の夫か…

ニッポン金融ウラの裏

進む「キャッシュレス化」誰が責任を負っているのか

 キャッシュレス決済を巡る論議が高まり続けている。政府も外国人旅行者の増大を踏まえて、キャッシュレス化推進の旗を振り続けている。社…

藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」
ミンスク駅前広場に今も建つレーニン像。背後のビルもスターリン的(写真は筆者撮影)

ミンスクの街を歩き考えた「ベラルーシ人」とは何者か

 ◇ベラルーシ・ミンスク編(2) 旧ソ連解体後に独立した国の中で唯一、ロシアべったりの体制を続けてきたベラルーシ。その首都ミンスク…

メディア万華鏡
第38回全国豊かな海づくり大会の放流会場で、笑顔で拍手をされる天皇、皇后両陛下=高知県土佐市の宇佐しおかぜ公園で2018年10月28日、加古信志撮影

「発信する皇后」美智子さまが平成にもたらしたもの

 「既視感、もう飽きた」--。皇后さまが10月20日、84歳の誕生日を迎えられた。天皇陛下の退位まで半年。皇后として最後の誕生日と…

知ってトクするモバイルライフ
デザインや機能を一新した「iPadプロ」。左が11型、右が12.9型

新「iPadプロ」はホームボタンなくして超高性能

 アップルは、米ニューヨークで10月30日(現地時間)、「iPadプロ」の新モデルを発表した。11月7日に発売される予定で、価格は…