
ロシア・カリーニングラード編(3)
旧ソ連が、第二次大戦時にドイツから「戦利品」として奪い取った、バルト海の港町・カリーニングラード。プロイセン王国建国の地・ケーニヒスベルクとしての栄光の歴史を秘めつつ、現在はロシアの飛び地として、EU(欧州連合)の国々に囲まれて孤立している。
街の東正面の入り口に再建された「王の門」
旧ドイツ領ケーニヒスベルク、現在のロシア領カリーニングラードの市街地をさまよう筆者。ドイツ時代の匂いは剥げ落ち、「スターリン建築マニア」(旧ソ連時代のマッチョでバッドセンスな建築デザインの「ずれ方」「残念さ」をめでる人たち)だけが喜びそうな街並みが続く。
観光客もまばらで、中国人もアラブ人も黒人も、米国人らしき感じの人も見かけない。かといって特にじろじろ見られるでもなく、勝手気ままに動き回れる中、筆者の足は第二次大戦当時の戦跡に向かっていく。
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