東芝問題リポート

監査法人もアナリストも納得しない東芝「大損失の理由」

編集部
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記者会見に臨む東芝の綱川智社長(中央)=2017年4月11日、宮間俊樹撮影
記者会見に臨む東芝の綱川智社長(中央)=2017年4月11日、宮間俊樹撮影

監査法人が認めなかった決算(3)

 PwCあらた監査法人が東芝の四半期決算を承認しなかった理由の一つに、原発建設で生じた約7000億円の損失を、東芝とウェスチングハウスがいつの時点で認識したか、という問題がある。

 東芝の監査委員会は、決算発表を2カ月間にわたって延期してこの問題を調査した。役員や従業員計40人にヒアリングを行い、電子メール60万件を調べたという。結論は、東芝のこれまでの説明に沿い、「損失を認識したのは2016年10~12月の時点で間違いない」だった。それより前に原発建設のコスト増大を認識し、引当金を計上して損失処理をすべきだったという証拠はなかったと指摘する。

 一方、監査法人はそこに疑義を唱えた。もっと前に損失を認識したが、適切な会計処理をしなかった疑念が解…

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編集部

長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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