江上剛の「働き方は孔子に聞こう!」

嫉妬心をコントロールする言葉「人を知らざるを患ふ」

江上剛・作家
  • 文字
  • 印刷

 会社の中は嫉妬に満ちている。一斉にスタートラインに立っていたはずなのにいつの間にか、あなたは他の人間の後塵(こうじん)を拝している。理由は納得がいかない。あなたの方が成績も良い。それなのにどうしてあの男より昇給、昇格が遅れるのか。

 絶対に納得がいかない。嫉妬心がめらめらと燃え上がる。理由を調べると、学閥、閨閥(けいばつ)、縁故、世襲などあなたの努力ではどうしようもない理由ばかり。こうなるとあなたの嫉妬心の収めどころがない。毎日、イライラウツウツ。

 会社のトップになっても嫉妬心は収まらない。東芝は日立製作所に嫉妬心を燃やしていたと言われる。それが不正会計の引き金になったともいわれる。

この記事は有料記事です。

残り1431文字(全文1726文字)

江上剛

作家

1954年兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。77年旧第一勧銀(現みずほ銀行)に入行。97年、総会屋利益供与事件に遭遇し、広報部次長として混乱収拾に尽力。在職中の2002年「非情銀行」で作家デビュー。03年にみずほ銀行を退行。近著に「働き方という病」など。テレビコメンテーターとしても活躍している。