経済プレミア・トピックス

仏大統領選 マクロン・ルペン一騎討ちの裏に政治不信

渡邊啓貴・東京外国語大学大学院 総合国際学研究科教授
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「マクロン、ルペン両氏の決選投票」を伝える4月24日付夕刊各紙
「マクロン、ルペン両氏の決選投票」を伝える4月24日付夕刊各紙

 フランス大統領選挙第1回投票(4月23日)の結果、首位に立ったのは無所属で独立系中道派の政治運動「アン・マルシェ(前進)!」を率いるエマヌエル・マクロン候補(得票率23.8%)だった。極右国民戦線(FN)マリーヌ・ルペン候補は2位(21.4%)だった。

 1回目の投票で過半数を得た候補がいなかったため、5月7日に2人の候補者の間で決選投票が行われるが、各種世論調査では第2回投票ではマクロン候補が60%以上の票を得ると見込まれている。

 マクロン氏は第1回選挙結果に「私はナショナリストの脅威に立ち向かう祖国の大統領になりたい」と、あら…

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渡邊啓貴

東京外国語大学大学院 総合国際学研究科教授

1954年生まれ。東京外国語大学卒業、パリ第一大学大学院博士課程修了。パリ高等研究大学院・リヨン高等師範大学校客員教授。シグール研究センター(ジョージ・ワシントン大学)客員研究員、『外交』編集委員長、在仏日本大使館広報文化担当公使などを経て現職。著書に「ミッテラン時代のフランス」「フランス現代史」「ポスト帝国」「米欧同盟の協調と対立」「ヨーロッパ国際関係史」「シャルル・ドゴール」「現代フランス」「アメリカとヨーロッパ」(近刊)など多数。