くらし高齢化時代の相続税対策

やりくり上手な妻のへそくりは実は課税対象?

広田龍介 / 税理士

 2015年度の税制改正で相続税の基礎控除が引き下げられ、富裕層とは言えない一般家庭でも相続税を身近に感じられるようになってきた。

 そんな中、東京都区部にお住まいのA子さん(78)に降りかかった出来事を紹介する。みなさんもひとごととは思えなくなるだろう。

夫からの生活費を上手にやりくり

 A子さんは夫(80)と長男(52)、長女(50)の4人家族だった。夫は医師で、晩年まで現役で仕事をしていた。。近所では仲の良い夫婦と評判。A子さんも家をしっかり守るやりくり上手な奥さんで、夫から手渡される生活費を自分の口座に入金して使い、余ったらしっかりヘソクリとして運用していた。

 その夫は一昨年、病気でこの世を去った。生前から財産内容を一覧表にして整理していたので、相続に何の問…

この記事は有料記事です。

残り1182文字(全文1516文字)

広田龍介

広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。

イチ押しコラム

職場のトラブルどう防ぐ?

「部下の夫から連日クレーム」42歳女性上司の困惑

 A美さん(42)は、夫が院長を務めるクリニックの事務長を務めています。2カ月前から経理担当として働いているB子さん(33)の夫か…

ニッポン金融ウラの裏

進む「キャッシュレス化」誰が責任を負っているのか

 キャッシュレス決済を巡る論議が高まり続けている。政府も外国人旅行者の増大を踏まえて、キャッシュレス化推進の旗を振り続けている。社…

藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」
ミンスク駅前広場に今も建つレーニン像。背後のビルもスターリン的(写真は筆者撮影)

ミンスクの街を歩き考えた「ベラルーシ人」とは何者か

 ◇ベラルーシ・ミンスク編(2) 旧ソ連解体後に独立した国の中で唯一、ロシアべったりの体制を続けてきたベラルーシ。その首都ミンスク…

メディア万華鏡
第38回全国豊かな海づくり大会の放流会場で、笑顔で拍手をされる天皇、皇后両陛下=高知県土佐市の宇佐しおかぜ公園で2018年10月28日、加古信志撮影

「発信する皇后」美智子さまが平成にもたらしたもの

 「既視感、もう飽きた」--。皇后さまが10月20日、84歳の誕生日を迎えられた。天皇陛下の退位まで半年。皇后として最後の誕生日と…

知ってトクするモバイルライフ
デザインや機能を一新した「iPadプロ」。左が11型、右が12.9型

新「iPadプロ」はホームボタンなくして超高性能

 アップルは、米ニューヨークで10月30日(現地時間)、「iPadプロ」の新モデルを発表した。11月7日に発売される予定で、価格は…