
八重桜が咲き乱れる東京・新宿御苑で4月15日、安倍晋三首相主催の「桜を見る会」が開かれた。この日は北朝鮮の故金日成主席生誕105周年ということで北朝鮮が核実験をするのではないかとの観測が流れていた。
しかし、当日の関心は北朝鮮より、安倍首相より、ももいろクローバーZより、もえぎ色のドレスに身を包んだ首相夫人の昭恵氏だった。私も昭恵氏見たさで行った。安倍首相がスピーチをしたり、会場を回ったりしている間も「昭恵夫人はどこだ」「来るのもつらいだろうが、来なくてもいろいろ言われるだろうし……」という声が聞こえた。
安倍首相と離れ、会場に集まった人々へのあいさつに回った昭恵氏には「頑張ってー」の嵐。首相主催の会で招待客がほとんどだからある意味当たり前。昭恵氏は涙で顔をくしゃくしゃにして握手に応じていた。
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山田道子
元サンデー毎日編集長
1961年東京都生まれ。85年毎日新聞社入社。社会部、政治部、川崎支局長などを経て、2008年に総合週刊誌では日本で最も歴史のあるサンデー毎日の編集長に就任。総合週刊誌では初の女性編集長を3年半務めた。その後、夕刊編集部長、世論調査室長、紙面審査委員。19年9月退社。