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村上春樹氏が朗読する「騎士団長殺し」は“低音の魅力”

今沢真・経済プレミア編集部
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村上春樹氏の新作「騎士団長殺し」=2017年2月24日、猪飼健史撮影
村上春樹氏の新作「騎士団長殺し」=2017年2月24日、猪飼健史撮影

村上春樹氏トークイベント(2)

 4月27日夜に東京都内のホールで開催された村上春樹さん(68)のトークイベント「本当の翻訳の話をしよう」。翻訳者との対談という予告だったが、午後7時の開演から村上さんの一人語りが30分ほど続いた。

 身の回りの出来事から話は始まった。交通違反で反則切符を切られたときに、職業を「自由業です」と言い張った村上さんが、警察官から「あ、作家さんね」と見抜かれて、「なんだ、わかっているじゃないか」と憤慨したというちょっとしたエピソードが身ぶり、手ぶりとともに語られ、会場は笑いに包まれた。

 そして、約70冊に及ぶ翻訳書に話が進んだ。「どうしてそんなに熱心に翻訳するのかと聞かれても、よくわからないんです。趣味の領域と言っていい。頼まれなくてもやってしまうんです。翻訳を専門に勉強したことは一度もないです。高校時代から英語で小説を読む習慣が身についていて、翻訳の適性、能力が自然に備わってきたのかなと思っています」

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今沢真

経済プレミア編集部

1983年毎日新聞入社。89年経済部。日銀キャップ、財研キャップ、民間企業キャップを歴任。2013年論説委員。15年経済プレミア創刊編集長。19年から同編集部。16年に出版した「東芝 不正会計 底なしの闇」(毎日新聞出版)がビジネス部門ベストセラーに。ほかに「東芝 終わりなき危機」など。16~18年度城西大非常勤講師。