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村上春樹氏イベントで川上未映子さんが「飛び入り」対談

今沢真・経済プレミア編集部
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「みみずくは黄昏に飛びたつ」(新潮社)
「みみずくは黄昏に飛びたつ」(新潮社)

 4月27日夜に東京都内のホールで開かれた村上春樹さん(68)のトークイベント「本当の翻訳の話をしよう」で、客席にいた作家の川上未映子さん(40)が村上さんから招かれ、サプライズで壇上に上がった。川上さんは2008年、「乳と卵(ちちとらん)」で芥川賞を受賞している。

 この27日は、川上さんが村上さんにインタビューする対談集「みみずくは黄昏に飛びたつ」(新潮社)の発売日だった。村上さんは本のあとがきで川上さんについて、「彼女はこれまで僕が会ったどのインタビュアーとも違う種類の質問を、正面からまっすぐぶつけてきた」「そんな質問にひとつひとつ答えているうちに、僕自身考えもつかなかったような意味や風景を、僕は自分の中に見出すことになった」と述べている。そうした関係から、この日のサプライズ登場になったようだ。

 トークイベントで、翻訳書や最新作「騎士団長殺し」の冒頭を朗読した村上さんは、自身が訳した米国人女性作家、グレース・ペリーの短編を紹介し、「これは女性の文章で書かれているので、僕が読むのもどうかなと思っていたら、川上未映子さんがちょうどいらっしゃる。彼女が読んでくれるというのでスペシャルゲストとして読んでいただきます」と切り出した。そして、客席にいた川上さんを壇上に招いた。

 川上さんが、ハンドマイクを持って舞台に上がった。黒いロングワンピースにえび茶色のハイヒール。髪はいつものショートボブだ。村上さんは立って話していたが、舞台に二つの椅子が用意された。

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今沢真

経済プレミア編集部

1959年東京都生まれ。早稲田大法卒。83年毎日新聞社に入社。静岡支局、東京本社整理本部を経て89年経済部。税・財政や金融政策を担当、銀行、メーカー、流通業を取材する。2013年から論説委員として毎日新聞の社説を執筆。15年6月から経済プレミア創刊編集長、19年6月から同編集部。16年「東芝 不正会計 底なしの闇」(毎日新聞出版)を出版。城西大非常勤講師のほか、日大経済学部などで教壇に立つ。