社員の過労自殺をめぐり労働基準法違反容疑で書類送検され、記者会見で謝罪する電通の石井直社長(中央、当時)=東京都中央区で2016年12月28日、宮間俊樹撮影
社員の過労自殺をめぐり労働基準法違反容疑で書類送検され、記者会見で謝罪する電通の石井直社長(中央、当時)=東京都中央区で2016年12月28日、宮間俊樹撮影

くらし育児サバイバル

表向きホワイト企業にも罵倒と裸芸と長時間残業の闇

藤田結子 / 明治大商学部教授

 大型連休が明けました。新入社員は働き始めて1カ月が過ぎたころでしょう。職場になじめない「五月病」を感じる人がいるかもしれません。しかしその「なじめない」感じは、必ずしも本人だけの問題とはいえません。中には、職場や上司の側に問題があるケースも見られるからです。

 厚生労働省は10日、違法な長時間労働や賃金未払い、最低賃金法違反など、労働基準関係法令に違反した疑いで書類送検された全国の企業334社を、一覧表にしてホームページで公開しました。同省は、違法労働を根絶するための措置と説明しています。

 20代男性たちに入社1年目の経験を聞き取っていると、こうしたブラック企業でなくとも、過酷な働き方を…

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藤田結子

藤田結子

明治大商学部教授

東京都生まれ。慶応義塾大を卒業後、大学院留学のためアメリカとイギリスに約10年間滞在。06年に英ロンドン大学で博士号を取得。11年から明治大学商学部准教授、16年10月から現職。専門は社会学。参与観察やインタビューを行う「エスノグラフィー」という手法で、日本や海外の文化、メディア、若者、消費、ジェンダー分野のフィールド調査をしている。4歳の男の子を子育て中。