良い物をより高く売る経営

国産旅客機MRJにのしかかる“過剰な夢とロマン”

中村智彦・神戸国際大学教授
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試験飛行を終えて着陸し、格納庫へ向かうMRJ=2016年9月9日、大竹禎之撮影
試験飛行を終えて着陸し、格納庫へ向かうMRJ=2016年9月9日、大竹禎之撮影

 三菱重工業は5月9日、2017年3月期決算を発表した。債務超過となった三菱航空機など子会社株式の評価損と、同社への貸付金について貸し倒れ引当金を計上するなど約1200億円の特別損失が発生した。

 三菱航空機は16年7月に債務超過に陥り、親会社の三菱重工業からの資金支援を受けた。今回はさらに、国産初のジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)の生産ラインの人員2割の配置転換と、1次下請けとして生産を引き受けるボーイング社のラインでも3割の配置転換が発表された。

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中村智彦

神戸国際大学教授

1964年、東京都生まれ。88年、上智大学文学部卒業。96年、名古屋大学大学院国際開発研究科博士課程修了。外資系航空会社、シンクタンクで勤務。大阪府立産業開発研究所、日本福祉大学経済学部助教授を経て、現職。専門は中小企業論と地域経済論。中小企業間のネットワーク構築や地域経済振興のプロジェクトに数多く参画し、TBS系「坂上&指原のつぶれない店」にも出演。