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ノーベル賞からはるかに遠い東京名門高校出身者の謎

エコノミスト編集部
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日比谷高校正門
日比谷高校正門

 傑物を生む「名門高校」の本質は、その教育姿勢と年輪にある--。社会に有為な人物を輩出する高校を取り上げる連載「名門高校の校風と人脈」の4年半にわたる取材を基にした分析だ。週刊エコノミスト5月23日号の巻頭特集「ザ・名門高校」から報告する。

 日本のノーベル賞受賞者は、2016年12月に福岡(福岡県立・福岡市)出身の大隅良典が医学生理学賞を受賞し、米国籍の2人を含めて累計25人となった。25人の出身高校に注目すると、東京都内の高校を卒業したのは利根川進ただ1人だけで、他の24人は全員東京以外。都内には、国公立、私立の進学校がひしめいているにもかかわらずだ。

 利根川は日比谷(東京都立・千代田区)を1958年に卒業し、京都大理学部に進学した。当時の日比谷は、東京大に毎年百数十人の合格者を送り込んでいた。卒業生の半数に迫る勢いだった。利根川は、あえて京大に進んだという見方もできる。

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エコノミスト編集部

藤枝克治編集長率いる経済分野を中心として取材、編集するチーム。経済だけでなく社会、外交も含め幅広く取材する記者の集団であり、各界の専門家にコラムや情報提供を依頼する編集者の集団でもある。