ニッポン金融ウラの裏

郵政“野村不動産買収”は巨額損失から目をそらす狙い?

浪川攻・金融ジャーナリスト
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野村ホールディングスの日本橋本社ビル=2015年5月撮影
野村ホールディングスの日本橋本社ビル=2015年5月撮影

 日本郵政グループによる企業買収の話題が続いている。豪州物流会社、トール社の巨額買収問題に続く、野村不動産ホールディングス(HD、すなわち、野村不動産)への買収戦略の浮上である。トール社買収では途方もない損失計上となったばかりであるだけに、新たな買収戦略に対しても、資本市場における評価はさまざまである。

 トール社買収の経緯については、本欄でも触れてきた。トール社の市場価値を大きく超える約6200億円と…

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浪川攻

金融ジャーナリスト

1955年、東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカーを経て、金融専門誌、証券業界紙、月刊誌で記者として活躍。東洋経済新報社の契約記者を経て、2016年4月、フリーに。「金融自壊」(東洋経済新報社)など著書多数。