ラパスは街路も広場も坂ばかり。民族衣装で荷物を運ぶ女性も多い(写真は筆者撮影)
ラパスは街路も広場も坂ばかり。民族衣装で荷物を運ぶ女性も多い(写真は筆者撮影)

グローバル藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」

天空都市ラパス 公共交通機関がロープウエーの町

藻谷浩介 / 地域エコノミスト

ボリビア・ラパス編(2)

 富士山頂よりも標高の高い、世界最高所の首都、ボリビアのラパス(憲法上の首都はスクレ)。普通なら市街地にはなりえない急斜面に暮らしが息づく。この空気の薄い町を1日歩き回って実感した「世界一難儀な地形に広がる大都市」のリポートの第2回。

市街地の散歩イコール登山の町

 都心に入って空港バスを降り、まずは宿に荷物を置こうと歩き始めたが、平地とはどうにも勝手が違ってはかどらない。ただでさえ傾斜がきついのに、空気が薄くて酸素が足に行き渡らないものだから、一歩一歩ふらつきながら踏みしめるしかない。せいぜい500メートルの距離を、20分以上かけてようやく宿にたどり着く。

 やれやれ、ここに住めば毎日が高地トレーニングの登山のようなものだ。逆に地元民が下界に下りるとどんな…

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藻谷浩介

藻谷浩介

地域エコノミスト

1964年山口県生まれ。平成大合併前の約3200市町村のすべて、海外95カ国を私費で訪問し、地域特性を多面的に把握する。2000年ごろから地域振興や人口問題に関して精力的に研究、執筆、講演を行う。著書に「デフレの正体」「里山資本主義」ほか多数。国内の鉄道(鉄軌道)全線を完乗した鉄道マニアでもある。

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