東芝問題リポート

東芝が自ら「非上場」を選択する余地はあるのか

編集部
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2017年3月期の業績見通しについての記者会見に臨む東芝の綱川智社長=2017年5月15日、丸山博撮影
2017年3月期の業績見通しについての記者会見に臨む東芝の綱川智社長=2017年5月15日、丸山博撮影

今後のシナリオ(2)

 15日に行われた東芝の記者会見で、記者から「自ら非上場の道を進む選択肢はないか」という質問が出た。こうした質問が出るのは、「東芝の上場維持は難しいのではないか」という見方が次第に広がっているからだ。では、自ら非上場になるという選択肢は現実的なのか。

 現状から説明しよう。東芝は二つの理由で上場廃止の瀬戸際にある。第一に、2年前に発覚した不正会計で東証から「特設注意市場銘柄」に指定されていることだ。指定から1年8カ月がたつが、今も上場維持か廃止かの結論が出ておらず、審査が続いている。

 結論が出る前に原発事業で新たな巨額損失が発覚した。経営陣が以前から巨額損失を認識できていたのではな…

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編集部

長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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