高齢化時代の相続税対策

準備なし突然の相続でつまずくと何年も後を引く

広田龍介・税理士
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 東京都内に住むNさん(70)は、自宅で妻(69)と2人暮らし。1人娘は嫁ぎ、孫が2人いる。娘夫婦と孫がたまに遊びに来るのが楽しみだ。

バブルがはじけた後の突然の相続

 Nさんはかつて、両親の相続でかなり苦労した。バブルがはじけて間もない1994(平成6)年、父親が急に亡くなり、突然の相続手続きに追われた。相続人は母親と自分と弟の3人で、相続財産は貸家、貸地、駐車場、アパート、マンションなど多くが不動産。一族は歴代、その土地を守り続けてきた地主だった。

 バブルがはじけた後といっても、地価は依然高かった。土地の相続税評価額も当然高い。納税額はかなりの額…

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広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。