
前回、「昭和ニッポンの『出前文化』」という記事を書いたところ、驚くほど多くの反響をいただいた。「懐かしい」「確かに出前はごちそうで、ケータリングとは違う」「高齢化が進む今こそ、出前を復活してほしい」という声に加えて、出前を出す側、つまり飲食店経営者からもメールをいただいた。
そこには、かつて出前が隆盛した事情や、いまは出前をしたくてもしにくい実情が細かく説明されていた。出前をする側からの貴重な意見であり、今後も出前を存続させる方途を示されていたので、許される範囲でその内容を紹介したい。
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櫻井幸雄
住宅ジャーナリスト
1954年生まれ。年間200物件以上の物件取材を行い、首都圏だけでなく全国の住宅事情に精通する。現場取材に裏打ちされた正確な市況分析、わかりやすい解説、文章のおもしろさで定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞、日刊ゲンダイで連載コラムを持ち、週刊ダイヤモンドでも定期的に住宅記事を執筆。テレビ出演も多い。近著は「不動産の法則」(ダイヤモンド社)。
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