
11340円(税込み)~
この宿を見つけたきっかけは「建築家」だった。
故・浦辺鎮太郎。岡山県倉敷において、実業家・大原総一郎の後押しで設計事務所を設立。市庁舎、美術館、ホテル、病院、旅館等々さまざまな名建築を設計し、新旧が融合した倉敷ならではの街並みを創ったといわれる建築家だ。
その設計事務所が、愛知県豊田市足助(あすけ)町においても、足助川の清流に沿った落ち着いた街並みの一角に、いくつもの拠点建築を設計していることを知ったのだ。
その一つが介護デイサービス施設も併設した、福祉と観光の複合施設であり、第1回愛知まちなみ建築大賞と第25回中部建築賞を合わせて受賞。施設内にはホテルもあるということで、宿泊予約を入れた。
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紀行作家、一級建築士
1959年、東京都生まれ。東京工業大学建築学科卒。400軒以上の名建築の宿を宿泊・取材。旅行記、小説、児童文学、写真集を発表している。現在も長編小説を雑誌「ダンスビュウ」に連載中。第10回JTB紀行文学大賞奨励賞受賞。主な著書に「匠たちの名旅館」など。近著に「モデルルームをじっくり見る人ほど『欠陥マンション』をつかみやすい」(小学館)。公式サイトでお勧めホテル、名建築の写真を多数公開中 http://www.naotoinaba.com (顔写真の撮影は寺崎誠三さん)
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