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銀行の「投信はめ込み営業」はいつまで続くのか

浪川攻・金融ジャーナリスト

 銀行の2016年度決算発表が一巡し、このところ、17年度の経営計画を打ち出す銀行が少なくない。マイナス金利で利ザヤ収益が著しく悪化しており、各銀行が収益確保に懸命になっていることがうかがえる。

 しかし、その一方で、収益確保を目指す計画のあり方に疑問の余地も出てきている。とくに、商品ごとに販売のノルマを設定して現場を管理する手法は正しいのか、という点が今後、議論を呼ぶことになりそうだ。

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金融ジャーナリスト

1955年、東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカーを経て、金融専門誌、証券業界紙、月刊誌で記者として活躍。東洋経済新報社の契約記者を経て、2016年4月、フリーに。「金融自壊」(東洋経済新報社)など著書多数。