
どうやったら文章がうまくなるのか。わかりやすく書くにはどうしたらいいのか。こうした気持ちを持っている人が多くいるから、文章表現について書かれる本は後を絶たないのでしょう。
図書館や大きな書店に行けば、こうした本がひとつのコーナーに並んでいます。この中には有名作家の古典的な文章読本のように、文章論としてそれ自体が格調高い読み物があります。
また、「わかりやすさとは何か」や「伝わるとは何か」といった、“科学的な”観点からの文章の分析や、そ…
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川井龍介
ジャーナリスト
1980年慶応大学法学部卒。新聞記者などを経てフリーのジャーナリスト、ノンフィクションライター。実用的な文章技術を説いた「伝えるための教科書」(岩波ジュニア新書)をはじめ「大和コロニー~フロリダに『日本』を残した男たち」(旬報社)、「フリーランスで生きるということ」(ちくまプリマ―新書)を2015年に出版。このほか「ノーノー・ボーイ」(ジョン・オカダ著、旬報社)の翻訳をてがける。