
マンションのバルコニーには避難口か避難はしごのいずれか、もしくは両方が設置されている。バルコニーは火災などの災害時、玄関から脱出できないときの大切な避難路としての役目があるため、隣のバルコニーに逃げる避難口と、下階のバルコニーに逃げる避難はしごが必須となるわけだ。
隣に逃げる避難口は、通常はプラスチックのような板で塞がれている。隔壁板とか蹴破り戸、パーティションなどと呼ばれ、「非常時は、ここを破って隣戸に避難してください」と書かれている。避難はしごは、フタをあけると、階下に下りるはしごがある旨の説明書きがある。
いざというときはこれらを使えばよいのだなと、マンション暮らしをしている人は当たり前のように知っている。では、ここで質問。
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櫻井幸雄
住宅ジャーナリスト
1954年生まれ。年間200物件以上の物件取材を行い、首都圏だけでなく全国の住宅事情に精通する。現場取材に裏打ちされた正確な市況分析、わかりやすい解説、文章のおもしろさで定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞、日刊ゲンダイで連載コラムを持ち、週刊ダイヤモンドでも定期的に住宅記事を執筆。テレビ出演も多い。近著は「不動産の法則」(ダイヤモンド社)。
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