スキル・キャリア部下を伸ばす上司 ダメにする上司

「共通の敵」を探さず同僚でつぶし合うのは愚の骨頂

細川義洋 / ITコンサルタント

 直属の課長とその上の部長など上司たちの意見が食い違っていると、部下は十分な成果を上げることができません。どちらの意見に沿えばよいか迷うからです。筆者もIT企業で営業職だったころ、お互いを否定する2人の上司の元で、とても困った経験があります。

互いを否定する部長と課長

 ある日、直属の課長からソフトウエアの拡販を命じられました。課長は「このソフトは必ず売れるから、拡販に全力を注いでくれ」と言います。ところが、その上の営業部長は、筆者に「別の営業企画を考えろ」と命じるのです。さらに、「課長の指示は聞かなくてもいい」とまで言います。

 そこで課長に対して、部長がソフト拡販に反対していることをそれとなく告げると、課長の口からも「部長の…

この記事は有料記事です。

残り1546文字(全文1861文字)

細川義洋

細川義洋

ITコンサルタント

1964年、神奈川県生まれ、立教大学経済学部経済学科卒。NECソフト(現NECソリューションイノベータ)、日本IBMでシステム開発やコンサルティングを行う。著書に「なぜ、システム開発は必ずモメるのか?」「IT専門調停委員が教える モメないプロジェクト管理77の鉄則」(日本実業出版社)などがある。