社会・カルチャー切ない歌を探して

だれもが“夜の星”を見上げた昭和と坂本九の時代

森村潘 / ジャーナリスト

 NHKの朝ドラ「ひよっこ」を見ていて、主人のみね子やその友人、家族のけなげな姿に、ときどき胸がジーンとくることがある。

 そんなシーンの一つ。東京オリンピックの翌年、田舎から集団就職で東京に出てきたみね子たちが働くトランジスタ工場が倒産し、工場が閉鎖されることになった。 寮生活をしながら働いていたまだ10代の彼女たちは、突然職場を去らなければならなくなった。不安が渦巻くなか、最後に仲間たちとの別れを惜しみ、ひごろ余暇として親しんできたコーラスをする。

 曲は「見上げてごらん夜の星を」。作詞永六輔、作曲いずみたく、歌は坂本九。坂本の大ヒット「上を向いて…

この記事は有料記事です。

残り1597文字(全文1874文字)

今なら最大2カ月100円! キャンペーン実施中! 詳しくはこちら

森村潘

森村潘

ジャーナリスト

大手新聞、雑誌編集などを経てコミュニティー紙の編集などに携わる。ジャンルを超えて音楽を研究、アメリカ文化にも詳しい。

イチ押しコラム

ニッポン金融ウラの裏
 

地域銀行が「収益力強化」のために今年やるべきこと

 今年の金融分野の課題は何か――。前回は証券市場の問題を考えたが、今回は間接金融、つまり銀行業界に目を向けてみたい。最大級のテーマ…

知ってトクするモバイルライフ
ディスプレーを折りたためる「フレックスパイ」

5Gに向け新作スマホ「二つ折り画面」は普及するか

 米ラスベガスで1月8~11日、世界最大の家電・IT見本市「CES」が開かれた。 パソコン、テレビから人工知能(AI)を採用した白…

藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」
アフリカの服やクラフトを売る店が150店も並ぶ「ウォーターシェッド」でエスワティニ(旧スワジランド)の手作り品を売っていた黒人と白人のコンビ(写真は筆者撮影)

ケープタウンを探索 カラフルな街並み“意外に安全”

 ◇南アフリカ編(2) シンガポールとヨハネスブルクで乗り換え、羽田から24時間少々かけてたどりついた、南アフリカ共和国のケープタ…

メディア万華鏡
西武・そごうのサイトに公開された広告動画

西武そごう広告とSPA!「残念なメディア」の共通項

 昨年の新語・流行語のトップ10に、性暴力を告発する「#MeToo」が入って喜んでいたら、新年早々、メディアと女性をめぐるがっかり…

職場のトラブルどう防ぐ?
 

遅刻常習バイトを解雇 コンビニ店長が払った“代償”

 A郎さん(36)はコンビニエンスストアの店長です。1カ月前にアルバイトで採用した高校生のB子さん(17)の遅刻や欠勤が多かったり…