熊本地震の被災地でのイベントに登場し会場を沸かせたくまモン=2016年12月23日、中里顕撮影
熊本地震の被災地でのイベントに登場し会場を沸かせたくまモン=2016年12月23日、中里顕撮影

政治・経済良い物をより高く売る経営

被災からの復興でにぎわい取り戻す熊本の“二つの懸念”

中村智彦 / 神戸国際大学教授

地震後の熊本と鹿児島の「今」(2)

 昨年4月、地震で大きな被害を受けた熊本県では復興事業が進み、観光客の出足も戻りつつある。地震から1年がたった「今」を、現地を歩いて伝えるシリーズ。今回は、厳しいながらも回復基調が続く熊本県の状況を、熊本市内を中心に見てみる。

 熊本県が6月2日に発表した2017年第1四半期(1~3月)の宿泊客数動向調査によれば、同県の宿泊客数は対前年同期比14.6%減だった。国内客が同7.3%減で前年を若干下回った。地震後の観光客誘致のための「九州ふっこう割」が昨年末に終了した反動が心配されたが、大きな影響はなかったようだ。

 海外客は地震直後に激減したが、元々多かった韓国からのチャーター便復活などで同29.8%減となった。

この記事は有料記事です。

残り2348文字(全文2672文字)

中村智彦

中村智彦

神戸国際大学教授

1964年、東京都生まれ。88年、上智大学文学部卒業。96年、名古屋大学大学院国際開発研究科博士課程修了。外資系航空会社、シンクタンクで勤務。大阪府立産業開発研究所、日本福祉大学経済学部助教授を経て、現職。専門は中小企業論と地域経済論。中小企業間のネットワーク構築や地域経済振興のプロジェクトに数多く参画し、日テレ系「世界一受けたい授業」の工場見学担当も務める。

イチ押しコラム

藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」
地下化されたワルシャワ中央駅上の広場。スターリン建築と民主化後のビルが林立する(写真は筆者撮影)

西に移動させられた国ポーランド 首都ワルシャワの今

 ◇ポーランド・ワルシャワ編(1) 36年前、高校の文化祭のディベートで、「史上最大の英雄は誰か」というお題に、「ポーランドで共産…

メディア万華鏡
週刊文春11月1日号

メディア騒がすドタキャン沢田研二の「格好いい老後」

 騒ぎ過ぎじゃないか。取り上げ方の息もなんだか長い。ジュリーこと沢田研二さん(70)が、10月17日にさいたまスーパーアリーナで予…

職場のトラブルどう防ぐ?

「部下の夫から連日クレーム」42歳女性上司の困惑

 A美さん(42)は、夫が院長を務めるクリニックの事務長を務めています。2カ月前から経理担当として働いているB子さん(33)の夫か…

ニッポン金融ウラの裏

進む「キャッシュレス化」誰が責任を負っているのか

 キャッシュレス決済を巡る論議が高まり続けている。政府も外国人旅行者の増大を踏まえて、キャッシュレス化推進の旗を振り続けている。社…

知ってトクするモバイルライフ
デザインや機能を一新した「iPadプロ」。左が11型、右が12.9型

新「iPadプロ」はホームボタンなくして超高性能

 アップルは、米ニューヨークで10月30日(現地時間)、「iPadプロ」の新モデルを発表した。11月7日に発売される予定で、価格は…