東京・南麻布にあったころの愛育病院
東京・南麻布にあったころの愛育病院

くらしマンション・住宅最前線

エリアの資産価値を変える“病院大移転時代”のなぜ

櫻井幸雄 / 住宅ジャーナリスト

 2015年に東京都港区南麻布から港区芝浦に移転した「愛育病院」や、足立区への移転計画が明らかになった東京女子医科大東医療センターなど、大きな病院の移転が相次いでいる。これは、東京だけでなく、大阪でも顕著な傾向。じつは、21世紀に入ったあたりから各地で病院の移転ニュースが目立っていたのである。

 病院が新たに開設される場所は、周辺の評価が上がる。「いざというとき、安心な場所」と目されるからだ。「病院のそばは救急車の音がうるさい」という人もいるが、救急車は病院に近づくと入院患者に配慮してサイレンを止める。救急車の音がうるさいのは、むしろ出発点である消防署の近くである。

 夜中にサイレンで起こされることはなく、急病が発生したときも安心。素早い処置が求められる症状のときは…

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櫻井幸雄

櫻井幸雄

住宅ジャーナリスト

1954年生まれ。年間200物件以上の物件取材を行い、首都圏だけでなく全国の住宅事情に精通する。現場取材に裏打ちされた正確な市況分析、わかりやすい解説、文章のおもしろさで定評のある、住宅評論の第一人者。毎日新聞、日刊ゲンダイで連載コラムを持ち、週刊ダイヤモンドでも定期的に住宅記事を執筆。テレビ出演も多い。近著は「不動産の法則」(ダイヤモンド社)。

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