くらし高齢化時代の相続税対策

財産の行き先を示す遺言書は「究極の愛情表現」だ

広田龍介 / 税理士

 某県A市のK男さん(50)は今年1月、一緒に暮らしていた母親を老衰で亡くした。父親が33年前、52歳の若さで他界して以来、母親は一生懸命働いて、K男さんと、2歳年上の姉を大事に育ててくれた。

 姉が25年前、27歳の時に結婚して家を出てから、K男さんは母親との2人暮らしを続けた。いくつか結婚話もあったが、母親を残しては行けないという気持ちがあり、なんとなく一緒の生活が続いた。住み慣れた実家の生活は自由で過ごしやすく、気がつくと独身のまま50歳になっていた。

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広田龍介

広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。