
「北のシリコンバレー」を目指すカナダの最大都市トロントに追い風が吹いている。移民の流入を制限するトランプ米大統領の当選後、起業家の卵やIT技術者が米カリフォルニア州の本家「シリコンバレー」だけではなく、移民を歓迎するカナダに目を向け始めたからだ。ベンチャー企業に必要なアイデア、人材、投資の集積を実現しつつあるトロントの挑戦を取材した。
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清水憲司
毎日新聞経済部副部長(前ワシントン特派員)
1975年、宮城県生まれ。高校時代まで長野県で過ごし、東京大学文学部を卒業後、99年毎日新聞社に入社。前橋支局を経て、東京経済部で流通・商社、金融庁、財務省、日銀、エネルギー・東京電力などを担当した。2014~18年には北米総局(ワシントン)で、米国経済や企業動向のほか、通商問題などオバマ、トランプ両政権の経済政策を取材した。