街の文化漂う 秘蔵の宿

空港直結でぜいたくな空間 羽田エクセルホテル東急

稲葉なおと・紀行作家、一級建築士
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 このホテルの特長は、羽田空港直結という立地の良さだけではない。

 国内線第2ターミナル内にありながら、派手な看板など出さずに、羽田通だけが知るというような趣がまずは魅力的だ。

 加えて、朝5時から深夜0時までオープンのレストランの多様なメニュー。朝食はプルーンなどフルーツも充実の和・洋のビュッフェ。ランチは丼物やサラダランチからコース料理までバラエティー豊か。夜はアラカルトに、和、洋のコース料理まで。さらに、カレーやサンドイッチなどの定番メニューから、四国・四万十市産のうな重など他では見ない項目が並ぶルームサービスもある。

 朝食もランチも夕食も、窓の外には滑走路が広がり、席に見える客室乗務員の制服姿がまた、空港ホテルならではの旅情をかき立てる。羽田で食事をというと、レストラン街につい足が向いてしまうが、大切な人と大切な時間を過ごす時にはぜひ案内したくなる場所だ。

 ディナーだけでなくランチメニューも人気というので、チェックイン前のお昼に訪ねることにした。勧められたのは、とれたての魚を使った海鮮丼。サラダ、スイーツ、飲み物はビュッフェ形式だ。大きな窓からずらりと並んだ機影を眺めつつ新鮮な魚をいただく。

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稲葉なおと

紀行作家、一級建築士

1959年、東京都生まれ。東京工業大学建築学科卒。400軒以上の名建築の宿を宿泊・取材。旅行記、小説、児童文学、写真集を発表している。現在も長編小説を雑誌「ダンスビュウ」に連載中。第10回JTB紀行文学大賞奨励賞受賞。主な著書に「匠たちの名旅館」など。近著に「モデルルームをじっくり見る人ほど『欠陥マンション』をつかみやすい」(小学館)。公式サイトでお勧めホテル、名建築の写真を多数公開中 http://www.naotoinaba.com (顔写真の撮影は寺崎誠三さん)