職場のトラブルどう防ぐ? フォロー

「副業先で大けが」休業補償わずか月5万円の落とし穴

井寄奈美・特定社会保険労務士

 A男さん(28)は、二つの仕事を掛け持ちするダブルワーカーです。昼間は、従業員数約20人の小さな会社の経理事務として午後5時半まで働きます。こちらが本業です。そして週3~5日、自宅近くの宅配業者の集配所で午後7時から3時間、荷物仕分けのアルバイトをしていました。しかし、アルバイト先でけがをして困ったことになりました。

この記事は有料記事です。

残り1859文字(全文2019文字)

特定社会保険労務士

大阪市出身。2015年、関西大学大学院法学研究科博士前期課程修了。現在、大阪大学大学院法学研究科博士後期課程在籍中(専攻:労働法)。01年、社会保険労務士資格を取得。会計事務所勤務などを経て06年4月独立開業。井寄事務所(大阪市中央区)代表。著書に『トラブルにならない 小さな会社の女性社員を雇うルール』(日本実業出版社)など。http://www.sr-iyori.com/