藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」

貧しさと豊かさ交錯 “完全独立”を謳歌するトビリシ

藻谷浩介・地域エコノミスト
  • 文字
  • 印刷
観光客が集まる河畔にかかる平和橋(写真は筆者撮影)
観光客が集まる河畔にかかる平和橋(写真は筆者撮影)

 東アジア人種を「モンゴロイド」と呼ぶのに対し、白人種は「コーカソイド」(コーカサス人)と呼ばれる。だがそのコーカサスはどこにあって、日本からはどうやって行くのか? 名前からして白人種の故郷なのだろうけれども、今はアジアなのか、ヨーロッパなのか? 安全なのか、危ない場所なのか? 強烈な個性を持ちながら日本ではほとんど紹介されることのない旧ソ連・コーカサス3国(アゼルバイジャン、ジョージア、アルメニア)の、行ってみて初めてわかる実像。ジョージア(旧称グルジア)の首都トビリシの第2回。

 歴史は長く誇りは高いが、北海道の6分の5の面積に北海道の7割程度の人口の住む小さな国ジョージア。飛び込みで泊まったプチホテルでゆっくり朝食をいただいてから、夜まで存分に首都トビリシを探検する。

 ジョージア(とその南のアルメニア)は、イスタンブールからウルムチ(中国新疆ウイグル自治区)まで続くトルコ系ムスリムのベルト地帯の中に、クサビのようにささった白人キリスト教国だ。

この記事は有料記事です。

残り2234文字(全文2663文字)

藻谷浩介

地域エコノミスト

1964年山口県生まれ。平成大合併前の約3200市町村のすべて、海外114カ国を私費で訪問し、地域特性を多面的に把握する。2000年ごろから地域振興や人口問題に関して精力的に研究、執筆、講演を行う。著書に「デフレの正体」「里山資本主義」ほか多数。国内の鉄道(鉄軌道)全線を完乗した鉄道マニアでもある。