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文句をつけたくなる公的文書の圧倒的「わかりにくさ」

川井龍介 / ジャーナリスト

 介護保険の利用の申請や、仕事にかかわるケガや病気が労災に認定されるかなど、公的な制度について知りたいことがある場合、国や自治体が公表している資料をインターネット上などで調べることはよくあります。

 そのとき、「なんでこんなにわかりにくいのか」と、文句の一つもいいたくなることはないでしょうか。

わかりにくい文書を「わかりやすく」書き換え

 昨年出版された「やさしい日本語」(庵功雄著、岩波新書)には、わかりにくい公的文書をわかりやすくした「公的文書の書き換え」の例がいくつか出ています。その一つが、「保育園の入園について」の「入園基準」を示した文書です。

 公的文書では、入園基準の一つが「昼間に居宅外で労働することを常態としている場合」と書かれていました…

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川井龍介

川井龍介

ジャーナリスト

1980年慶応大学法学部卒。新聞記者などを経てフリーのジャーナリスト、ノンフィクションライター。実用的な文章技術を説いた「伝えるための教科書」(岩波ジュニア新書)をはじめ「大和コロニー~フロリダに『日本』を残した男たち」(旬報社)、「フリーランスで生きるということ」(ちくまプリマ―新書)を2015年に出版。このほか「ノーノー・ボーイ」(ジョン・オカダ著、旬報社)の翻訳をてがける。