ネットから読み解く経済・社会

「シャープ公式」炎上に見るSNS活用のリスクと限界

まつもとあつし・ジャーナリスト
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「シャープ製品」ツイッターアカウントのページ=2017年7月20日撮影
「シャープ製品」ツイッターアカウントのページ=2017年7月20日撮影

 シャープは7月11日、同社公式ツイッターアカウントの一つ「シャープ製品」の運営を停止すると発表しました。アカウントページは今も閲覧はできますが、6月28日のおわび文掲載を最後に更新されていません。同社の公式ツイッターアカウントはもともとユニークな投稿で注目を集めていました。何があったのでしょうか。

 シャープには、ツイッターやフェイスブックなど複数のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上に10ほどのアカウントがあります。最もフォロワーが多いのは、公式ツイッターアカウント「SHARP シャープ株式会社」で、41万以上です。運営を停止したのは、別のアカウント「シャープ製品」で、フォロワーは4万8000超でした。運営停止の原因はこのアカウントの一連の投稿でした。

 「シャープ製品」アカウントは6月27日、任天堂が10月に発売する「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」(希望小売価格7980円、税別)に収録される21のゲームタイトルそれぞれに、勝手に値付けをしたのです。さらに「4600」と投稿し、「価格が高すぎる」と主張しているととれる内容でした。ネット上では、「名作ゲームを0円にするなんて」などの批判が起こり、いわゆる「炎上」状態になりました。

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まつもとあつし

ジャーナリスト

ITベンチャー、出版社、広告代理店、映像会社などを経て、現職。ASCII.jp、ITmedia、ダ・ヴィンチなどに寄稿。著書に「知的生産の技術とセンス」(マイナビ/@mehoriとの共著)、「ソーシャルゲームのすごい仕組み」(アスキー新書)など。取材・執筆と並行して東京大学大学院博士課程でコンテンツやメディアの学際研究を進めている。