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「IS」退潮で存在感増すイラクのシーア派とイランの影

会川 晴之・毎日新聞北米総局特派員
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イラクのモスルを3月に脱出し、避難民テントで暮らす人々=2017年7月1日、篠田航一撮影
イラクのモスルを3月に脱出し、避難民テントで暮らす人々=2017年7月1日、篠田航一撮影

 イラクのアバディ首相は7月9日、イラク第2の都市モスルを訪問し、過激派組織「イスラム国」(IS)から奪還を成し遂げたと宣言した。

 ISはモスルを2014年6月に占領、指導者のバグダディ容疑者がISの建国を宣言した場所でもあり、政治的な意義は大きい。だがISは、最盛時の3割に当たる地域をまだイラクで支配している。ISが首都と称するシリア北部のラッカ攻防戦も含め、戦いは続く。

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会川 晴之

毎日新聞北米総局特派員

1959年東京都生まれ、北海道大学法学部卒、87年毎日新聞入社。東京本社経済部、政治部、ウィーン支局、欧州総局長(ロンドン)、北米総局長(ワシントン)などを経て、2018年12月から現職。日米政府が進めたモンゴルへの核廃棄計画の特報で、11年度のボーン・上田記念国際記者賞を受賞。日本発の核拡散を描いた毎日新聞連載の「核回廊を歩く 日本編」で、16年の科学ジャーナリスト賞を受賞。著書に「核に魅入られた国家 知られざる拡散の実態」(毎日新聞出版)。