「この人、この土地」だから生み出せる一品

1粒1000円「楊貴妃ライチ」ブランド化へ宮崎の挑戦

小高朋子・旅食ライター・カメラマン
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1粒1000円の新果実ブランド「楊貴妃ライチ」=小高朋子撮影
1粒1000円の新果実ブランド「楊貴妃ライチ」=小高朋子撮影

 宮崎県中部の町に、1粒1000円の新果実ブランド「楊貴妃ライチ」が誕生しました。ゴルフボールほどの大きさの透き通った果肉と、弾力ある食感。酸味に続く苦みと芳醇(ほうじゅん)な香りは複雑で、忘れられない深い味わいです。ライターの小高朋子さんが、県中部の児湯郡新富町(人口約1万7000人)を訪ね、楊貴妃ライチブランド化と地域活性化の取り組みを取材しました。2回に分けてリポートします。

 「楊貴妃ライチ」を売り出したのは、宮崎市の北方に位置する児湯郡新富町の「一般財団法人こゆ地域づくり推進機構」(通称・こゆ財団)。新富町の観光協会を解体し、職員と事業を引き継いで法人化した「地域商社」だ。今年4月に設立された。

 もともと、新富町はライチの産地だった。「楊貴妃ライチ」は新富町産ライチのうち、1粒50グラム以上、糖度15度以上のものに名づけられる新ブランドで、今年売り出し始めた。最大65グラムほどに育つ果肉は、輸入ライチの平均30グラム(1粒約150円)と比べるとかなり大きい。

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小高朋子

旅食ライター・カメラマン

1982年、神奈川県生まれ。アパレル業界、映像製作会社を経て、フリーランスに。持続可能なモノづくりの可能性を求めて各地を巡り、地域の食文化、工芸品、産業などを取材し、写真、映像も用いてその魅力を紹介している。現在、農業者向けのビジネススクール(オンラインアグリビジネススクール)にかかわり、各地の農業現場の取材を担当。旅と、おいしい食べものと日本酒が何よりも好き。