海外特派員リポート

米シェールガス輸出急増で市場は「買い手優位」になるか

清水憲司・毎日新聞経済部記者(前ワシントン特派員)
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米本土初のLNG液化・輸出基地「サビンパス」とその前を通過するタンカー=2017年7月3日、清水憲司撮影
米本土初のLNG液化・輸出基地「サビンパス」とその前を通過するタンカー=2017年7月3日、清水憲司撮影

 米国の液化天然ガス(LNG)輸出が急増している。豊富なシェールガスを海上輸送するのに必要な液化・輸出施設が整い始めたためで、数年後には中東カタールやオーストラリアに次ぐ第3の輸出国になると見込まれる。

 トランプ大統領は選挙公約の貿易赤字削減の一助にしようと、アジア各国に売り込みをかけるが、その先にあるのは市場構造の世界的な転換だ。

 エネルギー企業が集まる米南部テキサス州ヒューストンから車で東に約1時間半。緑の平原を走り抜けると、…

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清水憲司

毎日新聞経済部記者(前ワシントン特派員)

 1975年、宮城県生まれ。高校時代まで長野県で過ごし、東京大学文学部を卒業後、99年毎日新聞社に入社。前橋支局を経て、東京経済部で流通・商社、金融庁、財務省、日銀、エネルギー・東京電力などを担当した。2014~18年には北米総局(ワシントン)で、米国経済や企業動向のほか、通商問題などオバマ、トランプ両政権の経済政策を取材した。