部下を伸ばす上司 ダメにする上司

顧客に責められ倒れた部下を誰が守るべきだったのか

細川義洋・ITコンサルタント
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 ITシステムの開発中、顧客企業に責められた部下が体調を崩し、入院してしまいました。結局プロジェクトは中止され、開発企業と顧客企業がお互いに損害賠償を求める裁判を起こしましたが、裁判所は部下が倒れた理由を「上司の管理の問題」と判断しました(2007年12月4日東京地裁)。この訴訟案件を題材に、上司の役割を考えます。

 この開発企業の社員は、プロジェクトマネジャーとして、顧客企業から受注したシステム開発を取り仕切っていました。しかし、さまざまな技術的な理由で計画は徐々に遅れました。

 プロジェクトマネジャーは顧客企業の管理職に責め立てられました。この管理職は、毎日のようにプロジェクトマネジャーを会社に呼びつけ、威圧的な態度で叱責し続けたのです。

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細川義洋

ITコンサルタント

1964年、神奈川県生まれ、立教大学経済学部経済学科卒。NECソフト(現NECソリューションイノベータ)、日本IBMでシステム開発やコンサルティングを行う。著書に「なぜ、システム開発は必ずモメるのか?」「IT専門調停委員が教える モメないプロジェクト管理77の鉄則」(日本実業出版社)などがある。