孔子は働く人の水先案内人

「仁者はまず他者を立たせる」論語の教えは心の“支柱”

羽深成樹・前内閣府審議官
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 私は36年余、公務員として国の行政に携わってきた。誰でも、仕事や職場の関係で、悩んだり迷ったりすることがある。そんな時、論語はよきアドバイザーであり、水先案内人だった。

 論語は、孔子とその弟子たちのことばや行動を記したものである。論語を初めて通読したのは大学時代。その当時は、あまりピンとこなかった。しかし、社会人になり、人生経験を重ねるにつれて、論語のことばが心に響くようになってきた。

 行政の世界では、「利益」ではなく「公益」を追求する。しかし、何が公益かは人によって異なる。経済成長…

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羽深成樹

前内閣府審議官

1958年千葉県生まれ。81年東大法学部卒、大蔵省(現財務省)に入省。大蔵省主計局主査、防衛省大臣官房審議官、首相秘書官、財務省主計局次長、内閣府政策統括官などを経て、内閣府審議官。2017年7月退任。著書に「論語と『やせ我慢』」(PHP研究所)。